
延命治療は受けたくない、
尊厳死がいいって思っているけど、
何もしていないって人多いんじゃないかな~



どうした、どうした?



母が「尊厳死の為の書類を作るから、ついて来て」と言うからついて行ったら、いろいろ考えないといけないなと思ったんだ



私も、延命治療は受けたくないと思うけど、
具体的には考えたことないなぁ



尊厳死の現状、方法、手続きとかを
公証人役場で教えてもらったことや調べたこと、考えたことを説明するね
延命治療とは
延命治療とは、回復の見込みがなくても、治療をして生かし続けること
人工呼吸器をつけて体内に酸素を送り込み、胃に穴をあける胃ろうを装着して栄養を摂取させることで、生かし続ける
これらの延命措置を始めたら、外すことは難しい
外せば死に至ることが明らかなので、医療者は躊躇する
参考:尊厳死協会HP https://songenshi-kyokai.or.jp/living-will



5年前に交通事故にあった伯母ちゃん
今も栄養摂取は胃ろう
自力で寝返りもできない
食事や排泄も含めて全介護が必要
声をかけたらこちらを見てくれて、
うなずいてくれるけど。。。
どういう思いでいるんだろ
「その時」に決断をせまられる
「その時」は突然来るかもしれない
「その時」、本人に意識がない場合、家族に決断を委ねられる



私は、延命治療を望まないけど…
私の家族は、私に突然来た「その時」に、延命治療を断ることができるだろうか
家族は、「その時」私に生きていて欲しいと思い、延命治療をお願いするかもしれない



家族に「その時」が来たら…きっとものすごく動揺する
動揺したからって待ってはくれない
判断が求められるんだ
私は、家族を「延命するか?」と問われた時に、断ることができるだろうか
家族は、延命治療を望んでいないかもしれない
あらゆる手段を使ってでも生きることをあきらめたくないと思っているかもしれない



尊厳死を本気で望むなら…
意識がはっきりしている時に、
「その時」にどうするか考えて、手続きをしておかなければ望みはかなわないかもしれない
私自身、「その時」にどうしたいのか
家族は、「その時」にどうしたいのか
意思を共有しておくこと、「その時にどうすればよいか」を共有し準備しておくことは大切なことなんだ



「その時」のことを考えることは、「その時」以後のウェルビーイングに大きく関わってくるね
「尊厳死」について
尊厳死とは
自身が意思表示できなくなった状況において、意に添わぬ、ただ単に死の瞬間を引き延ばす延命措置を受けずに済むようにするもの
一時的に生命維持が困難になった患者の回復を目的とする「救命」を拒むものではない
尊厳死は法律で決まっているものではない
「その時」の為に用意と根回しをしておく必要がある
「その時」に、治療する医師に本人の意思を伝える
まちがいないと、医師が思えるように、本人の意思を伝える必要がある
そのために、社会的に信用されている書類がある
本人の意思を伝える書類を作成してくれるところを2箇所知った
(公証人役場・尊厳死協会)



「その時」、治療する医師に本人の意思を伝えるために、
モモの母は、公証人役場で書類を作成しました
尊厳死宣言公正証書を作成する(公証人役場で作成)
「その時」に医師が延命治療を行うか、行わないかの判断をする
その判断の為の書類「尊厳死宣言公正証書」を公証人役場で作成するすることができる
- 公証人役場
-
各都道府県にある。法令違反がないかどうかを確認し書類を作成する。あとで公正証書の内容が裁判で否認されたり、無効とされる可能性はほとんどない。 作成された公正証書の原本は、公証役場で20年間保管される為、改ざんや変造の心配もない。万が一、交付された正本や謄本が紛失や盗難、破損などしても、再交付を受けることが可能
あわせて読みたい公証役場一覧 | 日本公証人連合会 全国各地の公証役場のご紹介です。日本公証人連合会。 - 法的な措置(法律で決まっていること):ない
- 効力:根回しがすべて
-
作っただけでは意味がなく、事前の根回しが必要
例えば…
●主治医に見てもらっておく
●救急車で、意思を伝えられていない病院に搬送された時の為に、 本人がコピーを携帯する
●家族に渡しておき、家族は「その時」にそれを病院に持参する - 作成費用
-
諸経費含めて、一人1万3000円
- 緩和ケアについて
-
積極的に苦痛を取り除く「緩和ケア」の希望も合わせて意思表示できる
日本尊厳死協会発行の「リビング・ウイル」を作成する
日本尊厳死協会も書類を作ってくれる
人生の最終段階(終末期)を迎えたときの医療の選択について事前に意思表示しておく文書です。表明された意思がケアに携わる方々に伝わり、尊重され、あなたが自分らしく誇りを持って最期を生きることにつながります。
尊厳死協会HPより https://songenshi-kyokai.or.jp/
書類を作成する手続きを通して…
その過程で家族で、父母の意思の確認ができた
きっと、「その時」は延命治療に関して、迷わずにすむ
そして、両親の死を身近に感じ、親孝行をしなければと再認識した
私自身、何か「ない」とは限らない
夫や子供:家族の為に、自分自身についても考えるべきことだなと思った
参考:母が手術後行った終活
・葬儀屋に説明を聞きに行き、申し込んだ
・永年供養の墓を契約した
・尊厳死の為の「尊厳死宣言公正証書」を作った
まとめ
- 尊厳死を本当に望むなら、「その時」時のことを考え、具体的に行動しておくことが重要
- 「その時」に自分に意識がある可能性は薄い
- 家族は突然来た「その時」に、延命治療を断ることは難しい
- 意識がはっきりしている時に、「その時」にどうするか考えておきたい
- 「尊厳死」について
- 尊厳死は法律で決まっているものではない
- 書類を作成し、根回ししておくもの
- その過程で家族で意思確認ができる



親のことが整ったから、今度は自分のことも考えなきゃ
生身だからね
何があるかわからないから…
コメント(お名前はニックネームでも。メール・サイトは任意で!)